心得報告

★雨にも負けず
詩人：宮澤賢治



雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫な身体を持ち
慾はなく
決して瞋（いか）らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり そして忘れず
野原の松の林の蔭の
小さな萱葺きの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行って怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろと言い
日照りのときは涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
皆にデクノボーと呼ばれ
ほめられもせず
苦にもされず
そういうものに
私はなりたい


不輸給風 不輸給雨 也不輸給冬雪與酷暑
擁有健康的身體 無欲無求絕不動怒 靜靜地微笑生活
每日糙米四合 幾匙味噌少許青菜
諸事去看去聽 明白理解 銘刻在心

原野中松林深處 小小茅屋裡過著生活
東邊有生病的孩子就去照顧 西邊有忙碌的母親去替他扛起稻束
南邊若有臨終之人 去安慰他說不要怕
北邊若有爭吵興訟 去告訴他們停止無謂的爭吵
乾旱之季 為世人傷心流淚
冷夏時節 為世人焦急奔波
被眾人叫傻蛋 沒人稱讚 也不苦惱
像這樣的人 正是我想去成就的